ダイカとゲンパチ

『サトミちゃん』シリーズのダイカとゲンパチは、見かけはちがうけど、似た性格のキャラクターだと気がついたので、メモ。

2人とも、状況を分析する能力に優れているけれど、その問題点を打破するための大胆な策を出したりするのは苦手。「飛ぶ前に見る」のが信条。
見て分析したことをリーダーに伝えることで、その真価が発揮される参謀タイプ。
同じ種類の才能を持っている。

ただしゲンパチは、その才能を自分のスタイルとして前面に押し出していて、それが彼の鎧でもある。
やさしさを見せる相手は、基本的には、弟(リーダー)だけ。それもほぼ明確に前に出す(しかし照れが邪魔をする)。
愛する1人を見つけたなら、弟との間でいらぬ葛藤を感じつつ、自分でも認められずに苛立つことになるのではないか、と。

一方、ダイカは、その才能をかくすことで自分を守り、社会的役割(王子)も果たすことになる。
やさしさを見せる相手は、国民とか、世界とか、曖昧模糊とした全体的な存在。
本当にやさしさを与えたい1人はだれなのか、ということは、秘密にすることが彼の責任でもあり、鎧でもある。(なのにこの人も、弟ダイスキだったわけだけど。弟を失った(?)時点で、国も失ってしまった)
だから包容力があり、みんなにやさしい。
しかし「この人です!」という人を1人見つけたら、その後は明確すぎるほど明確に、才能と優しさをそこに注ぎ込んでいくのではないか、と。それはお妃様なので、守らねばならない責任があることだし。
お。そこが、王子時代から、王時代への、区切り目なのか。